宮国朱璃をイメージしたカスタムIEMが届いた
6月中旬に、eイヤホンでカスタムIEMをオーダーした。それが先日届いた。オーダー時に納期は約4カ月と聞いていたが、実際は約2カ月半だった。Twitterで調べてみると2カ月くらいで届いた人もいるようなので、そろそろ来ると思っていた。
カスタムIEMとは、自らの耳と同じ形をしたイヤホンである。耳型を採取し、それと同じ形の筐体にスピーカーユニットを組み込んで作製される。主にミュージシャンやサウンドエンジニアがモニタリングに使用するものだが、私のような一般人もオーダーすることができる。カスタムIEMは、オーダー時に色などを自由に設定できる。ちなみに、西野カナはデコっている。仕事道具として割り切っている方もいるだろうが、性格が表れる部分でもあると思うのでぜひ確認してみて欲しい。
私がオーダーしたカスタムIEMのメーカーと型番は「AAW A3H」である。同メーカーのA3HユニバーサルやA3Hの試聴機を試聴した際に、ハイブリッドにも関わらず、自然な音場感とそこそこフラットなチューニングに心惹かれた。また、値段も手ごろなのがいい。eイヤホンでは54,900円である。耳型採取が5000円ほどだったので、合計約6万円である。耳型採取は約15分で終わるが、電話予約ができないため、担当者が不在だと行えない。カスタムIEMのオーダー自体は、型番と色、ロゴの位置等が決まっていれば書類に書き込むだけなので10分もかからない。
私は、FitEar Ayaのような真っ黒のボディにも憧れたが、オタクなので推しをイメージしたカラーにすることにした。高級な機種になると、画像をそのまま貼り付けることもできるので、痛カスタムIEMも作成できる。
ちなみに、私の推しは宮国朱璃(以下朱璃ちゃん)だ。彼女は「千の刃濤、桃花染の皇姫」の登場人物の中で一番可愛くてメインヒロインである。
- 出版社/メーカー: ARIA
- 発売日: 2017/12/21
- メディア: Video Game
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メインヒロインであり、作品で一番可愛い朱璃ちゃんをイメージしたカラーにすることは決まった。A3Hは、ボディ、フェイスプレート、カナルの3か所を決められたカラーから選択できる。また、左右を別々のカラーにできる。フェイスプレートは、装着した際に耳の外部に露出している部分である。カナルは、外耳道まで入る部分であり、通常のイヤホンで言うイヤーチップの部分に当たる。ボディは、それ以外全てなので最も体積が大きい。朱璃ちゃんはツーサイドアップのピンクのロングヘアーが特徴的だが、かといって上記の3か所を全てピンクにするのは違うと感じた。つまり、最も体積の大きなボディは髪のピンク色にし、フェイスプレートとカナルは髪色以外にしたい。
まず、カナルは目の色であるパープルにすることにした。フェイスプレートは、服の色にしたいのだが、ここで、問題が起きる。朱璃ちゃんは、様々な服装をする。よく着用している服だけでも、制服、私服、呪装具がある*1。
このように、制服は白、私服は赤、呪装具は赤と白で、これといった朱璃ちゃんの服の色が決められない。そこで、「右chは私服の朱璃ちゃん」「左chは緋彌之命」をイメージしたカラーにすることにした。
カスタムIEMをオーダーするに辺り、参考にした朱璃ちゃんがこちら pic.twitter.com/SKbho3xbjc
— 顎 (@nmz_agp) July 15, 2019
実際の構成はこうだ。
右ch
フェイスプレート:レッド
ボディ:ピンク
カナル:クリアパープル
左ch
フェイスプレート:クリアパープル
ボディ:ピンク
カナル:クリアパープル
実機がこちら
見事に耳にスッポリとハマる。装着が難しいくらいピッタリ耳の形をしている。初めてshure掛けのIEMを買ったとき*2も、装着にはかなりてこずった記憶があるが、カスタムIEMはまず装着方法が分からない。本記事を執筆時、到着から2日が経過しているが、未だに何となく押し込んでハメて何となく耳から引っぺがしている状態である。
宮国朱璃#AAW#A3H#カスタムIEM pic.twitter.com/gLP8lEbs6w
— 顎 (@nmz_agp) September 9, 2019
色々と言いたいこともあるが、大満足である。
右chはただの赤で、本当はパールレッドみたいなもっと似た色があったんだけど、+5000円くらいしたから流石に妥協してしまった
— 顎 (@nmz_agp) September 9, 2019
A3Hがいい感じにほぐれて来た
— 顎 (@nmz_agp) September 10, 2019
簡単にレビューをする。
A3Hユニバーサルと試聴機のA3Hはイヤーチップがついているため、実機の方が密閉性が高く、もう少し低域が出ると思っていた。実機を聴いてみて、A3HユニバーサルやA3Hの試聴機よりも低域が出ている。量感が多いというより、近い。試聴機はフラットに感じたが、実機は低域にフォーカスが当たっている。最低域の存在感がかなりある。音場はそんなに広くなく、分離感もあまり感じられない。音の粒が全体的に大きくて迫力はあるが、繊細さに欠ける。しかし、ボヤけた印象はなく、解像感はそこそこ。メタル系は気持ちよく聴けるが、他のジャンルについては少し微妙な印象。
ハイブリッド機を数機種試聴したが、ダイナミックとBAが同じ帯域を再生していて、同じ音が違う鳴り方で聴こえる不自然さが全く受け付けなかった。しかし、A3Hはダイナミック1基、中域BA1基、高域BA1基のハイブリッド構成だが、その不自然な感じが無い。今までEX800ST、ER-4S、IE40PROと、シングル機を聴いてきた。しかも、モニター用途のフラットな機種である。私の耳はこれらの機種に慣れているため、A3Hは低域寄りではあるものの、フラットでシンプルな音作りであると思う。